債務整理をすると借金を合法的に解決できる!

執筆者

元弁護士ライター 福谷 陽子

借金は、なるべくならしたくないものですが、社会生活をしていればどうしても借金を利用してしまうケースがあります。

そもそも収入が少ない場合もありますし、病気などの突発的な理由で借金することもあるでしょう。

最近では、生活苦による借金をして多重債務状態になる人も増えています。

このように借金がかさんで返済が出来なくなると、債権者から矢のような督促が来ます。この督促を苦にして自殺したり、夜逃げしたり一家心中しようとするなどの痛ましい事件が起こりますが、このようなことをしても何の解決にもなりません。

借金問題は、債務整理で合法的に解決出来ます。

今回は、債務整理で借金問題を合法的に解決する方法を解説します。

借金してしまう事情

借金は、なるべくならしたくないと考えている人が多いでしょう。また、たとえ借金を利用することがあっても、きちんと返済したいと考えている人がほとんどです。

しかし、お金が足りなくてどうしても借金の支払が出来なくなることがあります。たとえば消費者金融などからの借金がかさんで借金返済が出来なくなっている場合、その現状を嘆いて自分がダメ人間だと思い込んでいることが多いです。

しかし、このように考える必要はありません。どうしても借金を利用しないといけない状況というものもあります。たとえば、収入が少なくて生活費が足りない場合にやむなく借金する人がいます。近年では、シングルマザーが生活苦で借金する事例なども増えています。

一家の大黒柱が会社をクビになって、家族を養うために消費者金融などでやむなくキャッシングするケースもあります。

また、突然病気にかかって入院し、その費用(医療費など)の支払いが必要になってクレジットカードなどでキャッシングを利用することもあるでしょう。

これらの消費者ローンやキャッシング以外にも、借金の中でも住宅ローンなら一般に広く利用されています。しかし、住宅ローンは多額の借り入れになるので、いったん返済が苦しくなった場合の負担は非常に大きなものになってしまいます。

このように、借金する事情はさまざまです。自分では借金を縁の無い生活をしようと考えていても、人生の中で借金する機会は多く、借金漬けになる可能性は誰にでもあるということを理解しておきましょう。

借金がかさんで返済が苦しくなっていても、自分が悪いせいだと考える必要は無いのです。

かさんだ借金を返済出来ない!

借金を利用するきっかけはさまざまで、どのような人であっても借金する可能性があることはわかりました。

そして、借金がかさんでくると、返済が出来なくなることがあります。

借金には利息がかかりますので、借入額が多額になったり借入先が多数になると、利息支払いの金額だけでも馬鹿にならなくなります。借金には利息が付く分、借り入れた金額よりも大きな金額の返還が必要になるのです。

このことによって、借金返済がどんどん苦しくなってきます。

また、先にも述べたとおり、借金の理由がそもそも生活苦であったり、失業やリストラ、減給や病気などであった場合には、そもそも収入が足りないのですから借金返済するお金は当然用意出来ないことになります。

また、後に詳しく説明しますが、借金は一定期間滞納すると、債権者から残金の一括請求をされてしまいます。しかし、そもそも月々の分割払いですら出来なかったのですから、一括払いに応じられることはまずありません。

ますます返済が苦しくなるばかりです。

このようにして、借金がかさんで返済が出来なくなる人はたくさんいます。借入先が複数になって借金がかさんでいる人のことを「多重債務者」と言いますが、多重債務者の問題は社会問題にもなっています。

もし今借金がかさんで返済が出来なくなっている場合、自分だけが特殊だと考える必要はありません。借金がかさんで返済が苦しくなっている人はたくさんいますし、それらの人々もきちんと借金問題を解決して再生しています。

借金がかさんでしまっていても、諦める必要は全くないのです。

借金返済出来ないとどうなるのか?

借金額が増えて借入先が多数になってくると、借金返済が苦しくなることはわかりました。では、借金返済が出来なくなってしまったら、どのようなことが起こるのでしょうか?

現在返済を滞納して債権者から督促が届いているけれども、今後も支払が出来ない場合にどのような経過をたどっていくのか心配になっている人も多いでしょうから、ご説明します。

債権者から一括請求書が来る

借金返済は月々の分割払いになっているのが普通です。しかしこの毎月の支払いを滞納すると、債権者から返済の督促が来ます。具体的な方法としては、自宅に電話がかかってきたり、ハガキなどの郵便で返済の催促状が届くようになります。

これらの督促を放置していると、次には債権者から借金残金の一括請求書が届きます。借金を一定期間以上滞納したことによって、分割払いが出来なくなってしまうからです。このように、借金を滞納することによって借金の分割払いが出来なくなることを、「期限の利益喪失」と言います。

そして、借金返済を遅延すると、その分の遅延損害金が加算されることにも注意が必要です。遅延損害金というのは、借金返済を延滞したことに対する損害賠償金のことです。遅延損害金は、遅延した日数分加算されるので、遅延期間が長くなればなるほど多額になっていきます。

また、遅延損害金利率は通常利息の利率よりも高い利率になっているので、遅延損害金だけでも相当な金額になってしまうことがあります。

債権者から一括請求書が届く場合には、「内容証明郵便」と言う種類の郵便で届くことが普通です。今、債権者から内容証明郵便が届いてどうしたらよいのかわからなくなっている人もいるでしょう。

債権者から裁判をされて差し押さえが起こる

内容証明郵便による督促にも応対できないで放置していると、次には債権者から訴訟(裁判)を起こされてしまいます。裁判では、借金残金の一括払いと利息、遅延損害金、訴訟費用などの支払いを求められます。そして、裁判手続きがすすむと、最終的にはこれらの支払いを命じる内容の支払い命令判決が下されてしまいます。

裁判所から下された支払い命令の判決が確定したら、債権者はこれに従って債務者の財産を差し押さえることが出来るようになります。

たとえば債務者の預貯金や生命保険などが差し押さえの対象になりますし、給料も差し押さえられることが多いです。

財産を差し押さえられるようになってしまっては、もはやまともな生活を送っていくことは不可能になります。

このようにして、多重債務者など借金を抱えている人は、精神的にどんどん追い詰められていくことになります。

この記事を読んでいる人の中にも、自分の身にも同じようなことが起こってどうしたらよいのかわからなくなっている人がいるでしょう。

しかし、このようなどうしようもない状況も、合法的に必ず解決出来ます。その方法についてはもう少しこの記事を読み進めていただきたいと思います。

返済を苦にして自殺、夜逃げしても解決出来ない

借金がかさんで返済が苦しくなり、債権者から督促が来たり裁判をされたり、ときには差し押さえが起こってしまうと、人間は精神的に追い詰められます。このような場合には、どうやって解決すれば良いのでしょうか?

この点、借金がかさんで返済が出来なくなった場合、借金を苦にして自殺してしまったり、一家心中してしまう人がいます。また、夜逃げして借金を踏み倒そうとする人もいます。

これらの方法で借金問題は解決するのでしょうか?

答えはNOです。借金問題は、自殺や心中、夜逃げなどの方法では解決しません。

その理由を以下で詳しく説明します。

自殺や一家心中でも借金問題は解決出来ない

そもそも借金を理由に自殺する必要などありません。自殺しても借金は相続人に相続されますし、自殺などしなくても借金問題を解決する方法はあります。どれだけ多額の借金があっても、さほどの苦労もなく、借金返済義務を完全に0にすることも出来るのです。

借金を苦にした一家心中にも意味がありません。そもそも借金は個人と個人の取引なので、たとえ家族であっても他者の借金返済義務は無いのです。

よって、借金をしている場合、放っておいても妻や子どもに借金返済の督促がなされることはありません。借金返済が苦しいと言って、家族まで巻き添えにして心中する意味など無いのです。

また、借金は確かに家族に相続されますが、家族は相続放棄という手続きを利用すれば借金を相続しないことも可能です。

さらに、自分が死んだ後家族が生活出来ないから家族も一緒に死ぬという人もいますが、これも無意味です。現代日本社会では福祉制度が整っており、生活出来ない人のためには生活保護という制度があります。生活保護を利用すれば、最低限の生活は守られることになります。生活保護費の金額もそれなりに高く、近年ではアルバイト収入よりも高くなっているなどの問題が起こっているくらいなので心配する必要はありません。

以上のようなことから、一家心中にも全く意味はありません。ましてや、借金を合法的に解決すれば、借金返済義務を0にすることも出来るのですから、そもそも借金を苦にして死ぬこと自体に意味がないのです。

夜逃げでは借金問題を解決出来ない

借金を苦にした夜逃げもいけません。夜逃げをする場合、引っ越しをしても住民票も異動せず、携帯電話番号なども変えてしまうことになります。確かにこの方法によって、債権者からの督促が止まることはあります。

しかし、夜逃げした場合には、そのまま住民票を異動することが出来ません。そうなると、新しく勤務先を見つける際や、賃貸住宅の入居時などの各種の手続きの際に問題が起こることがあります。また、債権者に見つからないように、常にこっそり生活をしなければなりません。

このような生活を永続的に続けていくことは困難です。

この点、借金には時効があるので、夜逃げしていても5年程度が経過したら借金返済義務が無くなるのではないかと思う人もいます。

しかし、時効には中断という手続きがあります。具体的には、裁判を起こして請求をすれば借金の時効は中断し、判決確定後さらに10年借金の時効が延長されます。

この方法を繰り返せば、借金は永遠に時効にかからないのです。

よって、借金を苦にして夜逃げをしても、一生借金から逃れられない可能性があります。

一生の間夜逃げを続けて、こっそり生活していくことなどほとんど不可能です。

結局、借金問題を夜逃げでは解決出来ないということです。

借金問題を抱えている場合には、自殺や一家心中、夜逃げなどの手段では解決出来ないのです。

このような問題の多い方法をとらずとも、もっと簡単に合法的に借金問題を解決することが可能です。

債務整理で借金問題を解決出来る

借金問題を抱えている場合、自殺や一家心中、夜逃げなどの方法では解決出来ないことはわかりましたが、そうだとすれば、どのような方法をとれば合法的に解決出来るのでしょうか?

具体的な方法としては、借金問題は「債務整理」という手続きを利用することによって解決出来ます。

債務整理とは

借金問題は債務整理で解決出来るとしても、具体的に債務整理がどのような手続きなのかわからない人も多いでしょう。そこで、以下では、債務整理手続きについて説明します。

まず、債務整理とは借金の整理のための法的な手続きです。

債務整理は完全に合法的な手段ですし、意外ととても簡単です。債務整理を利用する場合には、誰も死んだり傷ついたり、犠牲になる必要はありません。夜逃げのようにこっそりと逃げ隠れする必要も無く、堂々と仕事を続けて生活を続けながら借金だけを整理することが出来ます。

このようにある意味魔法のような方法である債務整理ですが、いったいどのような手続きなのでしょうか?

債務整理には、4つの種類があります。1つ目は任意整理、2つ目は特定調停、3つ目は個人再生、4つ目は自己破産です。

任意整理を利用すると、借金の将来利息の支払いをカットして支払期間も延ばせるので、月々の返済額が減って返済が相当楽になります。

個人再生では、借金額を最大5分の1まで大幅に減額してもらうことが出来る(借金額が1500万円未満の場合)ので、返済が非常に楽になって、かさんだ借金も完済まで支払い継続することが出来るようになります。家族で済んでいる住宅に住宅ローンがある場合にも、個人再生を利用すれば家を守ることも出来ます。

自己破産をすると、どれだけ多額の借金があっても借金返済義務が完全に0になります。

借金の金額が1000万円でも1億円でも10億円でも完全に支払いの必要が無くなります。

借金を苦にして自殺や夜逃げなどしなくても、自己破産をすれば借金は全く返済しなくて良くなるわけです。このことからしても、借金問題を苦にした自殺などに意味が無いことはよくわかります。

以上のように、債務整理を利用すれば借金問題は完全に合法的に解決できます。

参考:債務整理方法別の違い徹底比較!

債務整理する方法

債務整理を利用すると、完全に合法的に借金問題が解決出来ることはわかりました。しかし、債務整理する場合にはどのような方法をとれば良いのでしょうか?手続きがとても難しくて、自分には利用出来ないのでは無いかと心配になる人がいるかもしれないので解説します。

債務整理の利用方法はとても簡単です。債務整理したい場合、まずは、弁護士や司法書士に借金問題の相談に行きましょう。

弁護士や司法書士を探す場合には、インターネットで法律事務所などを検索すれば簡単に見つかります。「債務整理 弁護士」などのワードを入れて検索しましょう。

そして、ホームページを何軒か見てみて、気に入った事務所に連絡を入れて無料相談の予約をしましょう。このとき、法律相談料がかかると負担になってしまうので「無料相談」を利用することがポイントになります。

そして、相談時に現在の借金の状況などを伝えて、自分の状況に応じた適切な債務整理方法をアドバイスしてもらいます。アドバイス内容に納得できればそのまま債務整理手続きをすすめてもらえば、借金問題が解決出来ます。

弁護士や司法書士に債務整理手続きを依頼すると、債権者からの督促や返済がすぐにストップするので、精神的にも実際の生活上も大変楽になります。この間に、落ち着いた生活を取り戻すことが出来るのです。

また、債務整理にかかる費用についてもさほど心配する必要はありません。分割払いも出来ますし、法テラスなどの国による援助制度もあります。費用の支払いが難しい場合も、気軽に弁護士に相談してみると良いでしょう。

このように、債務整理の利用方法はとても簡単なので、何も心配する必要はありません。

借金問題で苦しんでいる場合には、躊躇することなく早めに債務整理で解決しましょう。

債務整理で解決出来た事例の紹介

債務整理を利用して、実際に借金問題を解決出来た事例を見てみましょう。

住宅ローンをかかえた会社員のAさんの場合

まず、会社員で消費者金融などの借金がかさんで多重債務者状態になってしまったAさんの事例です。Aさんには、家族と住んでいる自宅の住宅ローンもありました。住宅ローンを含めると月々の借金返済額が20万円を越えており、とうてい返済が出来なくなってしまい、多数の債権者から督促が来て困っていました。

Aさんの場合には、個人再生を利用しました。個人再生で住宅ローン特則(住宅資金特別条項)を利用することにより、住宅ローンだけは残して他の借金だけを大幅に減額してもらうことが出来ました。

月々の借金返済額も、住宅ローン+4万円程度に落ち着き、今は何とか返済を継続しています。家も失うことなく済みました。家族も安心して暮らしています。

アルバイト生活のBさんの場合

次にアルバイトなどの仕事しか見つからず、収入が少なくて借金してしまったBさんのご紹介です。Bさんは、毎月の収入が不安定なのでお金が足りない月に借金を繰り返して、借金額がかさんでしまいました。ときどきはパチンコなどもしていました。ところが返済が出来なくなって投げやりになり、夜逃げしてしまおうかとも思いましたが、債務整理のことを知って弁護士に相談に行きました。

そこでBさんは弁護士のアドバイスによって任意整理を利用することにより、月々の借金返済額が8万円から3万円に減りました。

このことによって、月々の借金返済が可能になり、今は何とか返済を続けながら生活をしています。パチンコも辞めることが出来ました。

シングルマザーで生活苦になったCさんの場合

シングルマザーのCさんの場合を見てみましょう。Cさんは、夫と離婚して養育費ももらえず、小さい子どもを育てていましたが、子どもがいるせいで長時間働くことも出来ず、保育園代にも事欠くような生活で、消費者金融のキャッシングなどで借金がかさみました。子どもとの心中も考えましたが、債務整理のことを知って弁護士に相談に行きました。

そこで自己破産をすすめられ、自己破産手続きによって借金を完全に0にしてもらいました。その上で、弁護士に教えてもらって役所に生活保護の申請に行き、今は子どもと二人、生活保護を受けて生活しています。生活保護により、子どもと二人で生活していくには充分な額のお金が入ってきますし、生活保護受給者の場合には健康保険代などが不要で医療費も無料になるので大変助かっています。

事業に失敗して多額の負債が残ったDさんの場合

最後に、事業に失敗したDさんのご紹介です。Dさんは、もともと個人事業者でしたが、事業がうまくいかず倒産して、1億円近くの負債が残りました。到底返済していくことが出来ず、夜逃げや一家心中も考えましたが、債務整理のことを知って弁護士に相談に行きました。ここで弁護士に自己破産をすすめられて手続きをして、すべての借金を0にしてもらいました。

今は家族と一緒に、晴れて借金なしで再スタートをしています。とりあえず仕事はタクシー運転手をしていますが、出来れば再度起業が出来ればいいなという夢を膨らませています。

以上のように、債務整理をすると借金問題は劇的に解決出来ます。自殺や一家心中、夜逃げなどがいかに意味がないものかということもよくわかるはずです。

借金問題に苦しんでいる場合には、自殺などの方法ではなく、完全に合法的で、しかも簡単にできる債務整理手続きを利用する方法で解決しましょう。

まとめ

以上、今回は借金問題に苦しんでいる場合に完全に合法的に解決する方法である、債務整理手続きについて解説しました

借金がかさんで返済が苦しくなり、債権者から督促が来ると精神的に追い詰められます。しかし、自殺や一家心中、夜逃げなどをしても何の解決にもなりません。

このような方法をとらなくても、債務整理手続きを利用すればもっと簡単に合法的に借金問題が解決出来ます。

債務整理にはいくつか種類があり、自分の状況に応じた適切な手続きを選択する必要があります。債務整理手続きを利用したい場合には、まずはインターネットなどで検索して、弁護士や司法書士に手続きの相談に行きましょう。

借金問題は、債務整理で完全に、しかも必ず解決出来ます。現在借金に追い詰められている人も、諦める必要はまったくありません。それ以上状況を放置することなく早めに弁護士や司法書士などに相談に行きましょう。

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