債務整理後に新たに消費者金融で借り入れる4つの危険性

監修者

元弁護士ライター 福谷 陽子

債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されますので、しばらくの間は新たな借り入れができなくなります。

しかし、実際は少ないながらも、ブラック期間中の人に融資を行なう消費者金融があるのも事実です。いわゆる「闇金」だけではなく、中には合法的な貸金業者であっても、ブラック状態の人に貸付をする業者もあります。

ただし、債務整理後に新たに借り入れをする際は慎重な判断が必要です。安易に借り入れてしまうと、せっかく抜け出したはずの借金生活に逆戻りしてしまうリスクがあるからです。

ここでは、債務整理後に新たに消費者金融で借り入れる危険性を4つご紹介していきます。

債務整理後も借り入れできる消費者金融とは?

債務整理は、どの手続きを行なっても個人信用情報機関に事故情報が記録されるため、いわゆる「ブラックリスト入り」することになります。

事故情報は5~10年ほどで消去されますが、それまでは原則として新たにローンやクレジットカードを利用することはできません。

しかし、ブラック期間中の人でも例外的に利用できる貸金業者があります。それは、中小の金融業者(街金)と闇金融です。

中小消費者金融(街金)

地域密着型の小さな消費者金融(通称「街金」)の中には、ブラックの人にも融資を行なうところがあります。

街金には、ほかで融資を断られてしまった人が多く流れてくるため、厳しく審査をしてしまうと経営が成り立たなくなることが一因です。

もちろん一定の審査は行なわれますが、ブラックでもある程度の収入があり、返済の意思も固いとみなされれば、融資を受けられる可能性は十分にあります。

ただし、こうした業者は「借り逃げ」のリスクが高いだけに、大手と比べると金利が高い場合が多いです。

たとえば借入額が10万円を下回る場合、大手の消費者金融では「年18.0%」を上限とするところが多いのに対し、ブラックOKの中小消費者金融では、利息制限法の上限ギリギリの「年20.0%」で貸し付けを行なうところが少なくありません。

闇金融

闇金とは「違法な貸金業者」のことで、上でご紹介した街金とはまったく異なります。

街金は、高いとはいっても法律で決められた範囲内で金利を設定していますが、闇金は年20.0%を超える法外な金利で貸し付けます。

以前は、10日で1割の利息がつく「トイチ」が一般的でしたが、最近では「トゴ(10日で5割)」も当たり前になっています。つまり、10万円を10日間借りただけで5万円の利息をとられるということで、年利にすると1825%にもなります。

また、悪質な取り立てを行なうのも闇金の特徴です。たとえば夜中に取り立てる、ドアにビラを貼る、しつこく電話をかける、といった行為は「貸金業法」という法律で禁止されているのですが、闇金には通用しません。

さらに、家族や勤務先に嫌がらせをすることもあります。

このような闇金業者にとって、まともな業者からお金を借りにくいブラックの人はいいターゲットであり、多くは親切に応対してくれます。

しかし、法外な高金利で借り入れる以上、結局は返済に行き詰りやすいですし、いざ返済が滞ると乱暴な取り立てが始まるため、手を出すことは絶対におすすめできません。

合法な街金と闇金の区別がつかない人もいると思いますが、わかりやすいポイントは「貸金業者の登録番号があるかどうか」です。

まっとうな貸金業者は、必ずホームページなどに登録番号(東京都知事(1)第123456号など)を明記していますのでチェックしてみてください。

本当に登録されている貸金業者かどうかは、金融庁の「登録貸金業者情報検索入力ページ」で調べられます。

債務整理後に新たに消費者金融で借り入れる4つの危険性

「それじゃ、街金で借りれば問題ないだろう」と思われる方もいるかもしれませんが、まだブラック明けしていない段階で新たな借り入れをすることには、以下の4つのリスクがあります。

また借金の返済に苦しむ可能性が高い

ブラックの人に融資を行なう消費者金融は高金利のところが多いため、後々返済に行き詰る可能性があります。

特に複数の業者から借り入れてしまうと、気づけばまた多重債務や自転車操業状態に陥ってしまう可能性が高いです。

厳しい取り立てに遭う可能性がある

ブラックOKの消費者金融は、借り逃げのリスクが高いこともあり、大手の消費者金融よりも厳しく取り立てるところが多くみられます。

闇金のように違法な行為まではしなくても、法律に触れない程度の厳しい取り立てをされることが予想されます。

債務整理の返済が滞るおそれがある

自己破産以外の債務整理をした後は、毎月決められた金額を返済する必要がありますが、そこで新たに借金を増やしてしまうと、約束の返済が滞ってしまう危険性があります。

しかし、債務整理は本来支払うべき借金を特別に減額してもらう手続きですので、返済が滞った場合は厳しく対応されます。

たとえば任意整理では、2回以上延滞すると「和解調書」が無効になって一括返済を求められることが多いですし、個人再生の場合は債権者から再生計画案の取り消しを求められることがあります。

また特定調停をした場合は、「調停調書」が裁判での判決とほぼ同じ効力を持つため、債権者によってすみやかに強制執行され、給与や財産を指し押されてしまう可能性があります。

再度の債務整理が難しくなる

債務整理後の返済がどうしても困難になった場合は、再度の債務整理を行なう必要が出てきますが、消費者金融から新たに借り入れしている場合はハードルが高くなります。

たとえば任意整理は、優先的に検討されることの多い債務整理ですが、ブラックOKの消費者金融は大手消費者金融に比べると強硬な態度のところが多いため、任意整理の交渉に応じてもらえないことがあります。

債務整理の最後のとりでである自己破産も、2度目以降は難しくなります。特に、前回免責を受けてから7年以内の申し立ては「免責不許可事由」に該当するため、免責が下りない可能性があります。

また、新たに借り入れをした理由が浪費やギャンブルだった場合も、「免責不許可事由」にあたります。

以上のように、債務整理後に無理に借り入れをすると大変なリスクを負うことになりますので、無理な借入は控えることが大切です。

まとめ

債務整理後に新たな消費者金融で借り入れる4つの危険性をご紹介しました。

ブラック期間中の借り入れで特に怖いのは、債務整理で減額された借金の返済まで延滞するようになることです。これでは、せっかく債務整理をした意味がなくなってしまいます。

さまざまな事情があるとは思いますが、ブラック明けするまでの間は、無理に自分名義で借金をしようとするのではなく「家族名義でローンを申し込む」「クレジットカードは、家族カードを使わせてもらう」などの別の方法を検討したほうが無難です。

どうしても生活が苦しい場合は、むやみに借金を増やすのではなく、必要に応じて生活保護の受給も前向きに考えてみることをおすすめします。

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